さつまいもは冷凍保存できる?生の状態・茹でたあとで日持ちは変わる? | 道の駅くりもと 紅小町の郷

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さつまいもを一度に食べきることができず、保存方法で悩む方も多いのではないでしょうか。

常温保存が基本で長持ちするイメージもありますが、誤った温度・湿度で管理すると、発芽したり最悪の場合は腐らせてしまう場合も。

そんな経験がある方や、長期間さつまいもを保存したい方におすすめなのが冷凍保存です。生の状態、茹でたあとでも日持ちに大きな差はありませんので、解凍後の調理方法によって適した方を選ぶと良いでしょう。

さつまいもは生でも茹でても冷凍保存が可能です。
上手に保存できると1ヶ月以上美味しい状態を保てるので、この記事を参考にして美味しく保存してくださいね。

生のさつまいもを生のまま冷凍保存する方法

さつまいもを生で保存する際は、一手間加えてしっかりとあく抜きをすることが重要です。
また使うときは凍ったまま調理するので、皮付きのまま調理しやすい形でカットしてから保存しましょう。
なお、冷凍保存での保存期間は1ヶ月程度が目安です。

生のまま冷凍保存する手順
  1. さつまいもを水洗いしてきれいにする
  2. 皮付きのまま使いやすい大きさにカットする
  3. 10分ほど水にさらしてしっかりアク抜きをする
  4. キッチンペーパーなどで表面の水気をしっかり拭き取る
  5. 4を冷凍保存袋に入れ、芋が重ならないように平らに並べて空気を抜く

表面に水分を残すと解凍後に水っぽくなりやすいため、しっかりと拭き取ったり乾燥させてから冷凍してください。

茹でて加熱済みのさつまいもを冷凍する方法

基本的には生のまま保存する場合と変わらず、あく抜きと水分をしっかりと除去することが重要です。
保存するために茹でて加熱するなら、少し芯が残る程度の硬めに火を通すように調節してください。
なお、加熱して保存する場合も保存期間の目安は1ヶ月程度です。

加熱済みのさつまいもを冷凍保存する手順
  1. さつまいもを水洗いしてきれいにする
  2. 皮付きのまま使いやすい大きさにカットする
  3. 10分ほど水にさらしてしっかりアク抜きをする
  4. 少し芯が残る程度に硬めに茹でる
  5. 粗熱を取り、キッチンペーパーなどで表面の水気をしっかり拭き取る
  6. 5を冷凍保存袋に入れ、芋が重ならないように平らに並べて空気を抜く

マッシュなど潰したさつまいもを冷凍する場合は、ラップでピッタリと包んでできるだけ平らにして冷凍します。
空気に触れると急速に酸化が進むため、念入りに密閉してください。

生の状態・茹でたあとで日持ちは変わる?

さつまいもを生で冷凍保存した場合と茹でて冷凍保存した場合では、ともに1ヶ月程度が目安となります。
ただし生のさつまいもをそのまま冷凍すると食感が変わりやすく、解凍後に水っぽさが出やすいのできるだけ早めに消費することがおすすめです。
一方で、加熱後に冷凍した場合は状態が安定しやすく長くおいしさを保ちやすいですが、調理用途が限られる点が気になります。
なお、筆者の体感上、冷凍保存で一般的なのは生のまま保存する方法で、私自身も知人の調理師もさつまいもを冷凍保存する場合は生のまま冷凍保存しています。
いずれにしても1ヶ月以内で消費するなら生のまま・加熱後どちらでも大きな違いはなく、ご自身の都合が良い方法で保存すると良いでしょう。

生の状態でさつまいもを保存するメリット

さつまいもを生から冷凍保存する最大のメリットは、下ごしらえが非常にラクな点が挙げられます。
解凍後の調理方法も選ばず、扱いやすい点でも一般的な保存方法として知られています。

生から保存するデメリット
  • 解凍時に水が出やすく水っぽい味になりやすい
  • 茹でて冷凍保存した時と比べると、デンプン質の破壊による味の劣化が早い

以上のようなデメリットは確かにあるのもの、解凍する際は加熱すること、そして早めに食べることで些細な違いに収まります。
早速、生でさつまいもを冷凍保存するメリットについて確認していきましょう。

下処理の手間が少ない

さつまいもを生のまま冷凍する方法は、保存までの下ごしらえがとても簡単なのが魅力です。
加熱してから冷凍する場合は蒸したり茹でたりと時間がかかりますが、生のままならその手間が必要ありません。
食べやすい大きさにカットして、水にさらしてアクを抜く作業だけで構いません。
特に忙しい日や、まとめ買いしたときでも手間を省いてすぐに保存できるのは大きなメリットです。
後から料理するときに加熱すればよいので、「とりあえず冷凍しておこう」と気軽に取り組める点も生で保存する方法ならではの使いやすさです。

調理方法に制限が生じにくい

生で保存をした場合は煮物・揚げ物・焼き物を問わず利用することができます。
あらかじめ皮をむいて食べやすい大きさに切ってから冷凍しておけば、使いたいときにそのまま鍋やフライパンに投入できるのでとってもスピーディー。
特に硬いさつまいもは切るのに力が必要ですが、あらかじめ冷凍用にカットしておけば、忙しい日でもすぐに料理に取り入れられます。
煮物やカレーなど、火を通す料理なら解凍せずにそのまま使えるので時短にもなりますよ。

茹でたあとでさつまいもを保存するメリット

さつまいもを茹でてから冷凍保存する最大のメリットは、調理時間の短縮と解凍後にすぐ食べられる点です。
加熱の手間を省いて保存できるので、食べたいときにそのまま活用できる利便性が魅力です。
また、冷凍する前に一度火を通すことでデンプン質が安定し、甘みや風味が保持されやすくなるのも特長といえます。

茹でて保存するデメリット
  • 保存までの下ごしらえに時間と手間がかかる
  • 生で保存する場合と比べると使える料理の幅が狭まる

これらのデメリットはあるものの、「味や風味を保って保存したい」「解凍後すぐに食べたい」といったニーズにはぴったりの方法です。
以下にて茹でて保存するメリットを確認していきましょう。

甘味や風味をキープしやすい

さつまいもは加熱するとデンプンが糖化し、甘みと滑らかさが増すとされています。
茹でてから冷凍することで甘みが増した状態を保ちやすくなり、解凍後もおいしさが損なわれにくいのが特長です。
さらに加熱により食感がやわらかく安定するため、スイートポテトやコロッケ、ペースト料理など滑らかさを活かすメニューに最適。
調理後すぐに味の良い状態を閉じ込められるのも、茹でて保存する方法ならではの強みでしょう。

調理時間の短縮になる

茹でてから冷凍しておけば、解凍後にすぐ食べられるのが大きなメリットです。
レンジで温め直してそのまま副菜にしたり、柔らかくなるまで煮込む必要もありません。
なお、茹でて保存する際は調理時の過熱を加味して、芯が残る程度に少し硬めに茹でて冷凍すると崩れにくくなるのでおすすめです。
下ごしらえの工程を保存前に済ませておけるので、食卓に並べるまでの時間を大幅に短縮できるのは忙しい家庭にとって大きな利点でしょう。

さつまいも冷凍保存に関する質問

さつまいもを冷凍保存する際に感じやすい、些細な疑問にお答えしていきます。最後まで美味しく食べられるように、ぜひチェックしてみてください。

生と茹でた状態で日持ちにどれくらい差がある?

ともに1ヶ月程度が目安とされています。
ただし、生のまま冷凍したさつまいもは解凍時に水分が出やすく、食感と味が少し落ちてしまいやすくなります。
そのため、できるだけ早めに使い切るのがおすすめです。
一方茹でてから冷凍したものは甘味や風味をキープしやすく、解凍後の食感と味を保ちやすい特徴があります。
調理方法が限られてしまいますが、味を保つという意味では茹でて冷凍保存する方が軍配があがるでしょう。

冷凍前にしておいたほうがいい下処理は?

さつまいもを冷凍する前は、必ずアクを抜くために水にさらしましょう。
アク抜きが甘いと変色を起こしやすく、味にえぐみや渋みを感じやすくなってしまいます。
美味しく頂くためには冷凍前にしっかりとアク抜きをし、水気をしっかり拭き取ってから保存しましょう。

解凍後にパサつかないための注意点は?

冷凍したさつまいもを解凍する際は、加熱解凍が基本です。
水分の蒸発を防ぐために保存パックのまま電子レンジで解凍したり、メニューによっては凍ったまま投入しても問題ありません。
たとえばお味噌汁に冷凍保存したさつまいもを使いたい場合、調理の過程で凍ったまま鍋に投入してOKということです。
適当なサイズにカットして冷凍しているため、献立によっては時短に繋がるでしょう。
なお、自然解凍は水分が抜けやすく、パサパサした食感になりやすいのであまりおすすめしません。

皮付きのまま冷凍しても大丈夫?

皮付きで保存しても全く問題ありません。
むしろ皮付きの方が乾燥や酸化を防ぐ効果があり、皮に含まれた豊富な栄養素を無駄なく保存することができます。
なにより冷凍前の下処理が簡単なのも嬉しいポイント。
ただし、皮に含まれるポリフェノールが黒く変色する恐れがあること、調理用途を選ぶ点を留意しましょう。

冷凍したさつまいもは電子レンジと自然解凍、どちらがおすすめ?

断然電子レンジ解凍がおすすめです。
上記でも解説した通り、自然解凍だと溶ける過程でさつまいもに含まれていた水分も一緒に流れ出てしまいます。
食感も味も損なってしまうことが多いため、さつまいもを解凍する際は加熱解凍を基本としましょう。

解凍後に再冷凍してもいい?

さつまいもに限らず、解凍後の再冷凍はおすすめできません。
味や食感が悪くなるのはもちろん、衛生面のリスクも高くなってしまいます。
そのため冷凍保存をする際は小分けして冷凍するか、必要な分だけ解凍する方が良いでしょう。

冷凍庫で保存するときにラップと保存袋、どちらがおすすめ?

どちらを使用しても問題ありません。
ラップは小分け保存がしやすい点がメリットですが、保存袋と比較すると乾燥や霜の心配があります。
一方の保存袋は、袋に投入するだけで保管できるため手間が少ないですが、平らに安置しないと袋の中でバラバラになることも。
これらを加味するともっとも理想的な保存方法は、ラップでピッタリと包んだあと、まとめてジッパー袋付き保存袋に入れて保管する方法です。
これなら乾燥や霜からさつまいもを守りやすく、小分けしての保管も容易となります。

まとめ:目的に応じて「生」「加熱後」を使い分けてうまく保存しよう

さつまいもの冷凍保存は、常温保存や冷蔵保存と比較すると圧倒的に長期間を良い状態で保つことができます。
また、下ごしらえの方法によって調理の時短も可能となり、味が更に良くなることも。
生の状態で冷凍するのも茹でたあとで保存するには、それぞれ適した使い方があるので、解凍後の用途に合わせて下ごしらえするのがおすすめです。
主菜・副菜・おやつと活躍の場が広いさつまいもを使って、美味しい食事を楽しみましょうね。

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