2026/10/29
愛猫が7歳を過ぎたころから、食べる量が減った、寝ている時間が長くなった、カリカリを残すようになったなど、ちょっとした変化が気になり始めた方も多いのではないでしょうか。そろそろシニア用のキャットフードに切り替えたほうがいいのかな、と思っても、種類が多くてどれを選べばよいのか迷ってしまいますよね。
シニア猫用のフードは、7歳から・11歳から・15歳からと対象年齢が細かく分かれていて、カロリーやたんぱく質、リンやナトリウムの量、粒の形や食感も商品ごとに違います。年齢だけで選ぶのではなく、愛猫の体重や食欲、持病の有無に合わせて選ぶことが大切です。
この記事では、シニア猫用フードへの切り替え時期の目安から、2026年10月時点で購入できるおすすめ11商品のランキング、成分・価格の比較表、年齢・体調別の選び方、月々のフード代の目安、切り替えの注意点までをまとめました。キャットフード全体から幅広く比べたい方は、市販から通販までのキャットフードおすすめランキングもあわせて参考にしてください。
猫のシニアフードはいつから?7歳からの切り替えタイミング
猫のシニアフードは、一般的に7歳ごろから検討を始め、11歳ごろからはより高齢猫向けのものを意識するのが目安です。ただし、猫の老化のスピードには個体差があり、7歳になった日に必ず切り替えなければいけないわけではありません。
まずは猫の年齢の区切り方と、切り替えを考えたいサイン、成猫用との違いを整理しておきましょう。ここを押さえておくと、愛猫にいま必要なフードが見えてきます。
猫は7歳でシニア期、11歳からはハイシニア期
猫の7歳は人間でいうと40代半ばごろにあたり、多くのペットフードメーカーがこの年齢からをシニア期(中高齢期)としています。見た目は若々しくても、体の中では代謝がゆるやかになり、筋肉量が少しずつ落ち始める時期です。さらに11歳を過ぎると人間の60歳前後に相当し、腎臓や関節、口の中のトラブルが目立ち始めるため、11歳以上をハイシニア期として、より高齢猫向けの設計に切り替える考え方が一般的です。
最近は猫の長寿化に合わせて、年齢の区切りがさらに細かくなっています。たとえばロイヤルカナンは2026年に高齢猫向けの製品を見直し、11歳以上向けの「エイジング 11+」と15歳以上向けの「エイジング 15+」の2段階に分けました(従来の「エイジング 12+」は2026年2月16日に販売終了)。ヒルズやピュリナ ワンも7歳以上・11歳以上・14〜15歳以上と年齢別の商品を用意しています。
ただし、年齢の数字はあくまで目安です。11歳でも若い頃と変わらず活発な猫もいれば、8歳ごろから体重が落ち始める猫もいます。年齢をきっかけに、いまの体の状態を見直すタイミングと考えるとよいでしょう。
シニア用への切り替えを考えたい体と食欲のサイン
年齢に加えて、次のような変化が見られたら、シニア用フードへの切り替えを考えるサインです。
- 同じ量を食べているのに体重が増えてきた、または逆に減ってきた
- カリカリを噛まずに丸飲みする、硬い粒を残すようになった
- 食べるのに時間がかかる、一度に食べきれず何回かに分けて食べる
- 寝ている時間が増え、高い場所に上らなくなった
- 毛ヅヤが落ちた、毛づくろいの回数が減った
- 水を飲む量やおしっこの量が増えた
体重の変化や食欲の低下は、フードの見直しで対応できることもありますが、水を飲む量やおしっこの量が急に増えた場合は、腎臓病や糖尿病、甲状腺の病気が隠れていることもあります。フードを変える前に、まず動物病院で健康診断を受けておくと安心です。7歳を過ぎたら、年1〜2回の血液検査・尿検査を受けておくと、変化に早く気づけます。
成猫用とシニア用キャットフードの違い
成猫用とシニア用の大きな違いは、カロリーと栄養素のバランス、そして食べやすさへの配慮です。シニア用は、活動量が落ちても太りにくいようにカロリーを調整したり、筋肉を維持するために消化しやすいたんぱく質を使ったりしています。
さらに、高齢猫で気になりやすい腎臓や下部尿路に配慮して、リン・ナトリウム・マグネシウムの量を調整した商品が多いのも特徴です。たとえばロイヤルカナン エイジング 11+はリンの量を適切に抑えた設計で、アイシアのMiawMiawカリカリ小粒 シニア猫用はリンとナトリウムを調整しています。関節のためにEPA・DHAやコンドロイチンを加えた商品や、粒を薄く・小さくして噛みやすくした商品もあります。
一方で、11歳以上・15歳以上向けの商品のなかには、食が細くなった猫でも必要なエネルギーをとれるよう、あえてカロリーを高めにしているものもあります。シニア用だから低カロリーとは限らないので、愛猫が太り気味なのか痩せ気味なのかを見てから選ぶのがポイントです。
シニア猫用キャットフードおすすめ人気ランキング11選
ここからは、2026年10月時点で購入できるシニア猫用キャットフード11商品を、原材料・栄養設計・食べやすさ・続けやすさの4つの観点でランキングにしました。価格は公式サイトや主要販売店の表示をもとにした目安です。キャンペーンや販売店によって変わるので、購入前に最新の表示を確かめてください。気になる商品名や画像をタップすると、詳しい解説に移動できます。
| 商品名 | 対象年齢 | タイプ | 価格の目安(税込) | こんな猫に |
|---|---|---|---|---|
![]() 犬猫生活 キャットフード 全年齢用 |
全年齢 | ドライ(グレインフリー) | 定期初回980円(320g)/2回目以降5,808円(1.5kg) | 原材料にこだわって毎日の主食を選びたい |
![]() ロイヤルカナン エイジング 11+ |
11歳以上 | ドライ | 400g 1,234円〜 | 腎臓・関節など年齢による変化に備えたい |
![]() ヒルズ サイエンス・ダイエット シニア 7歳以上 高齢猫用 |
7歳以上 | ドライ | 1.4kg 1,700円台〜 | 7歳からの栄養バランスを整えたい |
![]() ピュリナ ワン キャット 健康マルチケア 7歳以上 |
7歳以上 | ドライ | 2kg 3,200円前後 | 尿路・毛玉・体重をまとめてケアしたい |
![]() メディファス 7歳から |
7歳から | ドライ(国産) | 1.5kg 1,700〜1,800円前後 | 国産で尿路にも配慮したものを手ごろに |
![]() MiawMiaw カリカリ小粒 シニア猫用 |
シニア | ドライ(国産・薄い小粒) | 580g 700〜900円前後 | 噛む力が落ちてきた |
![]() ビューティープロ キャット 下部尿路の健康維持 11歳以上 |
11歳以上 | ドライ(国産・薄型小粒) | 1.4kg 1,200円台〜 | 11歳からの尿路ケアを続けたい |
![]() 銀のスプーン 贅沢うまみ仕立て 腎臓の健康維持用 13歳頃から |
13歳頃から | ドライ(国産) | 1.1kg(販売店により異なる) | 魚の香りで食欲を引き出したい |
![]() ロイヤルカナン エイジング 15+ |
15歳以上 | ドライ | 400g 1,234円〜/2kg 5,149円 | 食が細くなったハイシニア |
![]() アイシア 健康缶パウチ シニア猫用 |
11歳頃から | ウェット(ペースト) | 40g 140円前後 | 水分を一緒にとらせたい |
![]() ニュートロ キャット デイリー ディッシュ シニア猫用 |
シニア | ウェット(ペースト) | 35g×12袋 1,800円台〜 | ドライが苦手になってきた |
- 1位 犬猫生活 キャットフード 全年齢用|国産の生肉とグレインフリーで高齢猫の毎日の主食に
- 2位 ロイヤルカナン エイジング 11+|11歳からの腎臓・関節など年齢による変化に配慮
- 3位 ヒルズ サイエンス・ダイエット シニア 7歳以上 高齢猫用|7歳からの体重と栄養バランスを整える定番
- 4位 ピュリナ ワン キャット 健康マルチケア 7歳以上|尿路・毛玉・体重の3つを1袋でケア
- 5位 メディファス 7歳から|国産で下部尿路の健康にも配慮した続けやすい価格
- 6位 MiawMiaw カリカリ小粒 シニア猫用|うすく仕上げた粒で食べやすい小粒タイプ
- 7位 ビューティープロ キャット 下部尿路の健康維持 11歳以上|ミネラルを調整した11歳からの国産フード
- 8位 銀のスプーン 贅沢うまみ仕立て 腎臓の健康維持用 13歳頃から|お魚の香りで食欲が落ちた猫にも
- 9位 ロイヤルカナン エイジング 15+|15歳以上のハイシニアに合わせた栄養設計
- 10位 アイシア 健康缶パウチ シニア猫用|ウェットで水分も一緒にとれる
- 11位 ニュートロ キャット デイリー ディッシュ シニア猫用|なめらかなペーストでドライが苦手な高齢猫に
1位 犬猫生活 キャットフード 全年齢用|国産の生肉とグレインフリーで高齢猫の毎日の主食に

| 価格(税込) | 定期便初回980円(160g×2袋・送料無料)/2回目以降5,808円(1.5kg)/単品7,348円(1.5kg) |
|---|---|
| 対象年齢 | 全年齢(子猫からシニアまで)の総合栄養食 |
| 味 | 国産の生鶏肉/金沢港の朝獲れ魚の2種類 |
| 主な原材料 | 生肉(鶏肉〈日本〉、牛肉、金沢港の朝獲れ魚、鶏レバー)、イモ類(じゃがいも・さつまいも)、タピオカ澱粉など |
| 穀物 | グレインフリー(炭水化物源はじゃがいも・さつまいも・タピオカ澱粉) |
| 成分(国産の生鶏肉) | たんぱく質31%以上、脂質15%以上、代謝エネルギー373kcal/100g |
| 製法 | 80〜90℃の低温加熱、オイルコーティングなし |
| 購入方法 | 公式通販(定期便はお届け頻度の変更・停止がいつでも可能) |
- 国産の生肉を主原料にしたグレインフリーの総合栄養食
- 全年齢用なので、多頭飼いで年齢の違う猫にも同じフードを使える
- 定期便の初回は980円・送料無料で、2種類の味を試してから続けられる
- 1kgあたりの価格は市販のシニアフードより高め
- シニア専用の設計ではないため、腎臓ケアなど特定の目的には向かない
- 店頭では買えず、公式通販での購入が基本
犬猫生活 キャットフード 全年齢用は、国産の生鶏肉や金沢港で水揚げされた魚を主原料にした、グレインフリーの総合栄養食です。炭水化物源には穀物ではなくじゃがいも・さつまいも・タピオカ澱粉を使っています。一般的なドライフードが120〜180℃の高温で一気に加熱されるのに対し、80〜90℃でじっくり低温加熱しているのも特徴で、そのぶん粒の形はそろっていません。オイルコーティングをしていないので、袋を開けたときの香りは出汁のようだと表現されています。
シニア期は年齢とともに食が細くなりやすく、少ない量でもしっかり動物性たんぱく質をとりたい時期です。国産の生肉を中心に原材料がわかりやすいフードを、子猫からシニアまでずっと続けたい方に向いています。一方で、腎臓の数値が気になるなど特定の配慮が必要な猫には、シニア向けの専用設計のフードや、獣医師の指示による療法食を優先してください。
定期便は、初回が160gのお試しサイズ2袋(生鶏肉と朝獲れ魚を自由に組み合わせ可能)で980円、2回目が14日後に1.5kg、3回目以降は30日ごとのお届けです。2回目まで送料無料で、それ以降は税抜6,500円以上の購入で送料無料になります(それ未満は送料680円)。お届け頻度や個数の変更、停止はいつでもできます。なお、犬猫生活には7歳以上向けのシニア用もありますが、こちらはグルテンフリーでグレインフリーではないので、グレインフリーにこだわる方は全年齢用を選びましょう。
2位 ロイヤルカナン エイジング 11+|11歳からの腎臓・関節など年齢による変化に配慮

| 価格(税込) | 400g 1,234円〜(2kg・4kgもあり) |
|---|---|
| 対象年齢 | 11歳以上の高齢猫 |
| 内容量 | 400g/2kg/4kg |
| 成分 | たんぱく質28.0%以上、脂質15.0%以上、リン0.68%(分析値)、代謝エネルギー403kcal/100g |
| 主な配慮 | 腎臓(リンを適切に調整)、関節(EPA・DHA・コンドロイチン)、皮膚・被毛、消化、脳と視力、免疫 |
| 粒 | 高齢猫が食べやすい丸い形 |
| 購入方法 | ペットショップ・ホームセンター・通販・公式オンラインショップ |
- 11歳以上の体の変化に合わせて、腎臓・関節など7つの機能に配慮した設計
- 2026年のリニューアルで高齢猫が食べやすい丸い粒になった
- 400gの小袋があり、食いつきを試してから大袋に移れる
- 代謝エネルギーが403kcal/100gと高めで、太り気味の猫は量の調整が必要
- 穀物を使っているため、グレインフリーを希望する方には合わない
- 市販のシニアフードの中では価格が高め
ロイヤルカナン エイジング 11+は、11歳以上の高齢猫のために設計されたドライフードです。独自の成分の組み合わせで、腎臓、皮膚・被毛、関節、食欲と体重、消化、脳と視力、免疫の7つの機能の健康維持に配慮しています。腎臓のために良質なたんぱく質を使いながらリンの量を適切に抑え、関節のためにEPA・DHAとコンドロイチンを配合しているのがポイントです。
2026年に高齢猫向けのラインナップが見直され、従来のエイジング 12+に代わる製品として登場しました。粒は高齢猫が食べやすい丸い形で、嗜好性も高めに作られています。代謝エネルギーは100gあたり403kcalと高めなので、食が細くなってきた猫には少ない量でエネルギーをとりやすい一方、太り気味の猫はパッケージの給与量を目安に体重を見ながら調整しましょう。避妊・去勢していて太りやすい猫には、同じシリーズのエイジング ステアライズド 11+も選べます。
3位 ヒルズ サイエンス・ダイエット シニア 7歳以上 高齢猫用|7歳からの体重と栄養バランスを整える定番

| 価格(税込) | 1.4kg 1,700円台〜(販売店により異なる) |
|---|---|
| 対象年齢 | 7歳以上の高齢猫 |
| 味 | チキン(まぐろ味もあり) |
| 内容量 | 100g/1.4kg/2.8kg |
| 成分(乾物量分析値) | たんぱく質32.5%、脂質20.2%、リン0.69%、代謝エネルギー402kcal/100g |
| 主な配慮 | 腎臓と下部尿路の健康(タウリン・ミネラルバランス)、腸内環境と消化、免疫、筋肉、皮膚と被毛 |
| 主な原材料 | トリ肉(チキン、ターキー)、小麦、米、とうもろこしなど |
- 7歳からの体に合わせて、腎臓と下部尿路の健康に配慮したミネラルバランス
- 腸内環境に配慮した設計にアップグレードされ、消化と免疫にも配慮
- 100gの小袋から2.8kgの大袋まであり、ペットショップや通販で手に入りやすい
- 小麦・米・とうもろこしなど穀物を使っている
- 粒の大きさは公式に記載がなく、噛む力が弱い猫は実物で確認したい
- 肥満傾向の猫には同シリーズのシニア ライトのほうが合う場合がある
ヒルズ サイエンス・ダイエット シニア 7歳以上 高齢猫用は、ヒルズのサイエンス・ダイエットシリーズの一つで、7歳を迎えた猫が最初に切り替えるシニアフードの定番といえる存在です。タウリンを配合し、適切なミネラルバランスで腎臓と下部尿路の健康をサポートする設計になっています。
最近、腸内細菌叢に配慮した独自の設計を取り入れてアップグレードされ、消化や免疫、筋肉、皮膚と被毛の健康にも配慮しています。主原料はチキンとターキーのトリ肉で、小麦・米・とうもろこしなどの穀物も使っています。シリーズには11歳以上のシニアプラス、14歳以上のシニア アドバンスド、肥満傾向の猫向けのシニア ライトもあるので、年齢や体型に合わせてステップアップしやすいのも魅力です。
4位 ピュリナ ワン キャット 健康マルチケア 7歳以上|尿路・毛玉・体重の3つを1袋でケア

| 価格(税込) | 2kg(500g×4袋)3,200円前後(販売店により異なる) |
|---|---|
| 対象年齢 | 7歳以上(総合栄養食・成猫期7歳以上用) |
| 味 | チキン |
| 成分 | たんぱく質37%以上、脂質11%以上、マグネシウム0.1%、代謝エネルギー約355kcal/100g |
| 主な配慮 | 下部尿路の健康(尿を弱酸性に調整)、毛玉ケア(天然の食物繊維)、体重管理、免疫 |
| 添加物 | 合成着色料・香料無添加 |
| 購入方法 | スーパー・ドラッグストア・ホームセンター・通販 |
- 尿路・毛玉・体重管理といったシニア猫の気になるケアを1袋でまとめてできる
- たんぱく質37%以上と高めで、カロリーは約355kcal/100gと控えめ
- 500gの小分け袋で鮮度を保ちやすく、スーパーでも買える
- とうもろこしや小麦など穀物を使っている
- 痩せ気味の猫にはカロリーが足りない場合がある
- 腎臓ケアを優先したい場合は、同ブランドの腎臓向け商品のほうが合う
ピュリナ ワン キャット 健康マルチケア 7歳以上は、ネスレ日本のピュリナ ワンから出ている7歳以上の猫向けの総合栄養食です。ミネラルバランスを調整して尿を弱酸性に保つ下部尿路ケア、天然の食物繊維による毛玉ケア、たんぱく質と脂肪のバランスを整えた体重管理の3つを1袋でカバーしています。
代謝エネルギーは100gあたり約355kcalと控えめで、たんぱく質は37%以上と高めの設計です。活動量が落ちて太りやすくなった7〜10歳の猫が、筋肉を落とさずに体型を保つのに向いています。合成着色料・香料は無添加です。ブランドには11歳以上・15歳以上の健康マルチケアや、11歳以上向けの優しく腎臓の健康サポートもあるので、年齢が上がったら同じブランドで切り替えやすいのも続けやすいポイントです。
5位 メディファス 7歳から|国産で下部尿路の健康にも配慮した続けやすい価格

| 価格(税込) | 1.5kg(250g×6袋)1,700〜1,800円前後(3kgもあり) |
|---|---|
| 対象年齢 | 7歳から(総合栄養食・成猫期用) |
| 味 | チキン味/フィッシュ味 |
| 成分(チキン味) | たんぱく質30.0%以上、脂質11.0%以上、リン0.6%・マグネシウム0.08%(標準値)、代謝エネルギー約370kcal/100g |
| 主な配慮 | 尿pHを弱酸性(設計値6.2〜6.5)に調整、マグネシウム・カルシウムを調整、フラクトオリゴ糖配合 |
| 原産国 | 日本(無着色) |
- 国産で無着色、250gの小分けパックで鮮度を保ちやすい
- マグネシウム由来とカルシウム由来の両方の尿石に配慮した設計
- 1.5kgで2,000円以下と、毎日続けやすい価格
- 主原料はとうもろこしなどの穀類
- 腎臓ケアを強化したい場合は、別シリーズのメディファス アドバンスのほうが合う
- 11歳以上なら同シリーズの11歳からへ切り替えが必要
メディファス 7歳からは、国内に研究開発センターと製造工場を持つペットラインの国産キャットフードです。ミネラルやアミノ酸を調整して尿を弱酸性(設計値6.2〜6.5)に保ち、マグネシウム由来とカルシウム由来の尿石に配慮しています。シニア期は水を飲む量が減って下部尿路のトラブルが気になりやすいので、日常のケアとして取り入れやすい1袋です。
フラクトオリゴ糖でおなかの健康維持を、DHA・EPAを含む魚で皮膚と被毛の健康維持をサポートしているほか、穏やかな生活のためにトリプトファンも配合しています。250gずつの小分けパックなので、食べるペースがゆっくりなシニア猫でも開封後の酸化を抑えやすいのがうれしいところです。ドラッグストアやホームセンターでも手に入りやすく、価格を抑えながら国産フードを続けたい方におすすめです。
6位 MiawMiaw カリカリ小粒 シニア猫用|うすく仕上げた粒で食べやすい小粒タイプ

| 価格(税込) | 580g 700〜900円前後(270g・1.08kgもあり) |
|---|---|
| 対象年齢 | シニア猫 |
| 味 | まぐろ味/かつお味 |
| 成分(まぐろ味) | たんぱく質30.0%以上、脂質10.0%以上、リン0.68%・ナトリウム0.36%・マグネシウム0.08%(標準値)、360kcal/100g |
| 主な配慮 | 腎臓(リン・ナトリウムを調整)、下部尿路(カルシウムを調整)、毛玉、心の健康維持(a-iペプチド) |
| 粒 | うすく仕上げた粒で食べやすい |
| 原産国 | 日本(着色料・香料不使用) |
- うすく仕上げた小粒で、噛む力が落ちてきた猫も食べやすい
- 腎臓と下部尿路の健康維持に配慮しながら、価格は手ごろ
- 270gの小袋があり、少しずつ試せる
- とうもろこしなどの穀類が主原料
- たんぱく質・脂質は標準的で、痩せてきた猫にはやや物足りない場合がある
- 大型店以外では取り扱いが少ないこともある
MiawMiaw カリカリ小粒 シニア猫用は、アイシアの国産ドライフードです。うすく仕上げた小粒で、歯や顎の力が弱くなってきたシニア猫でも食べやすいように作られています。リンとナトリウムを調整して腎臓の健康維持に、カルシウムを調整して下部尿路の健康維持に配慮しているのも、シニア向けとして心強いポイントです。
北里大学獣医学部との共同研究から生まれたa-iペプチドを含む粒で、心の健康維持にも配慮しています。食物繊維のセルロースで毛玉の排泄をサポートし、ビタミンEを成猫用より強化しているのも特徴です。着色料・香料は使っていません。まぐろ味とかつお味の2種類があるので、飽きやすい猫は交互に与えるのもよいでしょう。
7位 ビューティープロ キャット 下部尿路の健康維持 11歳以上|ミネラルを調整した11歳からの国産フード

| 価格(税込) | 1.4kg(280g×5袋)1,200円台〜(2.7kgもあり・販売店により異なる) |
|---|---|
| 対象年齢 | 11歳以上 |
| 味 | フィッシュ味 |
| 成分 | たんぱく質32.0%以上、脂質8.5%以上、マグネシウム0.075%(標準値)、代謝エネルギー350kcal/100g |
| 主な配慮 | マグネシウム由来のストルバイト結石の形成に配慮(尿pH・マグネシウムを調整)、ビタミンE・コエンザイムQ10配合 |
| 粒 | 薄型の小粒 |
| 原産国 | 日本 |
- 11歳以上向けに尿pHとマグネシウムを調整し、ストルバイト結石の形成に配慮
- 脂質8.5%以上・350kcal/100gと控えめで、太りやすい猫にも使いやすい
- 薄型の小粒と280gの小分け袋で、高齢猫でも食べやすく鮮度を保ちやすい
- 味はフィッシュ味のみで、魚が苦手な猫には向かない
- 痩せ気味の猫にはカロリーが控えめすぎることがある
- 腎臓ケアを優先するなら同シリーズの腎臓の健康維持のほうが合う
ビューティープロ キャット 下部尿路の健康維持 11歳以上は、日本ペットフードの国産ドライフードです。マグネシウム由来のストルバイト結石の形成に配慮して、尿pHとマグネシウム(0.075%:標準値)を調整し、シニア期に合わせてビタミンEとコエンザイムQ10を配合しています。
粒は食べやすい薄型の小粒で、280gずつの小分け袋に入っています。脂質は8.5%以上、代謝エネルギーは100gあたり350kcalと控えめなので、運動量が落ちて体重が増えやすい猫の尿路ケアに向いています。同じシリーズには8歳以上・15歳以上向けの腎臓の健康維持もあるので、愛猫の気になるポイントに合わせて選び分けられます。
8位 銀のスプーン 贅沢うまみ仕立て 腎臓の健康維持用 13歳頃から|お魚の香りで食欲が落ちた猫にも

| 価格(税込) | 1.1kg(販売店により異なる) |
|---|---|
| 対象年齢 | 13歳頃から |
| 味 | まぐろ・かつお・煮干し・白身魚・しらす味 |
| 成分 | たんぱく質30.0%以上、脂質16.0%以上、リン0.65%・ナトリウム0.45%・マグネシウム0.08%(代表的な分析値)、約400kcal/100g |
| 主な配慮 | 腎臓(リンを約75%に制限・ナトリウムを調整)、下部尿路(マグネシウムを調整)、ビタミンE強化 |
| 粒 | お魚のうまみを閉じ込めた粒に、かつお節・挽き小魚入り |
| 購入方法 | スーパー・ドラッグストア・ホームセンター・通販 |
- かつお節や挽き小魚入りの香りで、食欲が落ちた猫も興味を持ちやすい
- リンを制限しナトリウムを調整して、腎臓の健康維持に配慮
- スーパーやドラッグストアで手に入りやすい
- 着色料を使っている
- 穀類が主原料で、肉や魚中心のフードを求める方には向かない
- 約400kcal/100gと高めで、太り気味の猫は量の調整が必要
銀のスプーン 贅沢うまみ仕立て 腎臓の健康維持用 13歳頃からは、ユニ・チャームの国産ドライフードです。お魚のうまみをぎゅっと閉じ込めた粒に、かつお節や挽き小魚を加えた風味豊かな味わいで、香りに反応しやすい猫の食欲を引き出しやすいのが魅力です。
腎臓の健康維持に配慮してリンを銀のスプーン全成長段階用の約75%に制限し、ナトリウムの量も調整しています。マグネシウムを0.08%(標準値)に調整して下部尿路にも配慮し、ビタミンEを強化した総合栄養食です。なお、着色料を使っているので、無着色にこだわる方は原材料表示を確認しましょう。同じシリーズに10歳頃から・15歳頃から・20歳を過ぎてもすこやかに、もあるので、年齢に合わせて選べます。
9位 ロイヤルカナン エイジング 15+|15歳以上のハイシニアに合わせた栄養設計

| 価格(税込) | 400g 1,234円〜/2kg 5,149円(公式オンラインショップ) |
|---|---|
| 対象年齢 | 15歳以上の高齢猫 |
| 内容量 | 400g/2kg/4kg |
| 成分 | たんぱく質29.0%以上、脂質19.0%以上、リン0.63%(分析値)、代謝エネルギー422kcal/100g |
| 主な配慮 | 食事量・筋肉量の低下、腎臓(リンを11+より調整)、関節(EPA・DHA・コンドロイチン)、消化、脳と視力、免疫 |
| 粒 | 高齢猫が食べやすい丸い形 |
- 15歳以上の食事量や筋肉量の低下に合わせた、エネルギーの高い設計
- リンの量やEPA・DHA・コンドロイチンを11+よりさらに高齢猫向けに調整
- 丸い粒で、少ない量でも栄養をとりやすい
- 422kcal/100gと高カロリーで、太り気味の猫には向かない
- 1kgあたりの価格は市販品の中では高め
- 穀物を使っているため、グレインフリーではない
ロイヤルカナン エイジング 15+は、2026年に登場した15歳以上の高齢猫のためのドライフードです。食べる量や筋肉量が落ちてくる超高齢期に合わせて、代謝エネルギーを100gあたり422kcalまで高め、少量でもエネルギーをとりやすくしています。
腎臓のためのリンの量や、関節のためのEPA・DHAとコンドロイチンは、11+よりもさらに高齢猫向けに調整されています。高消化性のたんぱく質とプレバイオティクス食物繊維で消化にも配慮し、脳と視力のためにトリプトファンやタウリン、ビタミンAも配合しています。15歳を過ぎて体重が落ちてきた猫や、食べる量が減ってきた猫の主食として検討したい商品です。
10位 アイシア 健康缶パウチ シニア猫用|ウェットで水分も一緒にとれる

| 価格(税込) | 40g 140円前後(販売店により異なる) |
|---|---|
| 対象年齢 | 11歳頃からのシニア猫 |
| 種類 | エイジングケア/毛玉ケア/皮膚・被毛ケア/下部尿路ケア/腸内環境ケアの5種類 |
| 成分(エイジングケア) | たんぱく質6.8%以上、脂質3.7%以上、水分85.0%以下、リン0.08%・ナトリウム0.10%(標準値)、39kcal/袋 |
| 形状 | まぐろのペーストタイプ(なめて食べられる) |
| 主な配慮 | 腎臓(リン・ナトリウムを調整)、中鎖脂肪酸を含むココナッツオイル配合 |
- 水分85%のペーストで、食事と一緒に水分をとれる
- リン・ナトリウムを調整し、腎臓の健康維持に配慮
- 40gの食べきりサイズで、5種類のケアから選べる
- 1袋39kcalと少なく、これだけで1日のエネルギーをまかなうのは難しい
- 1食あたりの価格はドライより割高
- 主食のドライと組み合わせて使うのが前提
アイシア 健康缶パウチ シニア猫用は、11歳頃からのシニア猫向けのウェットフードです。リンを0.08%、ナトリウムを0.10%(いずれも標準値)に調整して腎臓の健康維持に配慮し、エネルギーになりやすい中鎖脂肪酸を含むココナッツオイルを配合しています。
まぐろのペーストタイプで、なめて食べられるので、歯が弱くなった猫や食欲が落ちた猫でも口にしやすいのが特徴です。水分が85%と多いので、水をあまり飲まない猫の水分補給にも役立ちます。1袋39kcalと量は少なめなので、主食のドライフードにトッピングしたり、1日の食事の一部として加えたりするのが現実的な使い方です。総合栄養食かどうかなどの区分は、購入時にパッケージの表示を確認してください。
11位 ニュートロ キャット デイリー ディッシュ シニア猫用|なめらかなペーストでドライが苦手な高齢猫に

| 価格(税込) | 35g×12袋 1,800円台〜(販売店により異なる) |
|---|---|
| 対象年齢 | シニア猫(パッケージ区分は成猫用総合栄養食) |
| 味 | チキン/チキン&ツナ/まぐろ |
| 成分(チキン) | たんぱく質8.0%以上、脂質2.5%以上、水分85.0%以下、32kcal/袋 |
| 形状 | クリーミーなペーストタイプのパウチ(まぐろは、なめらかなペーストタイプ) |
| 購入方法 | ペット専門店・通販・ニュートロ公式通販 |
- 総合栄養食のペーストで、ドライが食べにくくなった猫の食事にも使える
- 3種類の味があり、飽きやすい猫でもローテーションしやすい
- 35gの使い切りサイズで、少しずつ与えやすい
- 1袋32kcalのため、主食にすると1日に何袋も必要で費用がかさむ
- ペーストだけだと歯垢がつきやすい
- スーパーでは見かけないこともある
ニュートロ キャット デイリー ディッシュ シニア猫用は、マース ジャパンのウェットフードで、クリーミーななめらかペーストで噛む力が弱くなった猫でも食べやすい総合栄養食です。厳選した自然素材を使い、ビタミン・ミネラル・アミノ酸を加えて栄養バランスを整えています。
チキン、チキン&ツナ、まぐろの3種類があり、3種の味くらべセットも販売されています。水分が85%と多いので、食事と一緒に水分をとりやすいのもメリットです。1袋32kcalなので、体重4kg前後の猫の1日分をこれだけでまかなうには複数袋が必要です。ドライと組み合わせて食事全体のバランスをとるか、ドライがどうしても食べられないときの主食として使い分けましょう。
シニア猫用キャットフード11商品を対象年齢・粒・価格で比較
ランキングで紹介した11商品を、対象年齢・成分・粒や形状・価格の目安で一覧にしました。たんぱく質やカロリーは商品ごとに表示の基準(保証値・乾物量・標準値など)が異なるため、おおまかな比較の目安として見てください。商品名をタップすると、それぞれの詳しい解説に移動できます。
| 商品名 | 対象年齢 | たんぱく質 | カロリー | 粒・形状 | 価格の目安(税込) |
|---|---|---|---|---|---|
![]() 犬猫生活 キャットフード 全年齢用 |
全年齢 | 31%以上 | 373kcal/100g | ドライ(低温加熱で粒の形は不揃い) | 1.5kg 5,808円(定期2回目以降) |
![]() ロイヤルカナン エイジング 11+ |
11歳以上 | 28.0%以上 | 403kcal/100g | ドライ(丸い粒) | 400g 1,234円〜 |
![]() ヒルズ サイエンス・ダイエット シニア 7歳以上 高齢猫用 |
7歳以上 | 32.5%(乾物量) | 402kcal/100g | ドライ | 1.4kg 1,700円台〜 |
![]() ピュリナ ワン キャット 健康マルチケア 7歳以上 |
7歳以上 | 37%以上 | 約355kcal/100g | ドライ(500g×4袋) | 2kg 3,200円前後 |
![]() メディファス 7歳から |
7歳から | 30.0%以上 | 約370kcal/100g | ドライ(250g×6袋) | 1.5kg 1,700〜1,800円前後 |
![]() MiawMiaw カリカリ小粒 シニア猫用 |
シニア | 30.0%以上 | 360kcal/100g | ドライ(うすい小粒) | 580g 700〜900円前後 |
![]() ビューティープロ キャット 下部尿路の健康維持 11歳以上 |
11歳以上 | 32.0%以上 | 350kcal/100g | ドライ(薄型小粒) | 1.4kg 1,200円台〜 |
![]() 銀のスプーン 贅沢うまみ仕立て 腎臓の健康維持用 13歳頃から |
13歳頃から | 30.0%以上 | 約400kcal/100g | ドライ(かつお節・小魚入り) | 1.1kg(販売店により異なる) |
![]() ロイヤルカナン エイジング 15+ |
15歳以上 | 29.0%以上 | 422kcal/100g | ドライ(丸い粒) | 2kg 5,149円 |
![]() アイシア 健康缶パウチ シニア猫用 |
11歳頃から | 6.8%以上 | 39kcal/袋 | ウェット(ペースト) | 40g 140円前後 |
![]() ニュートロ キャット デイリー ディッシュ シニア猫用 |
シニア | 8.0%以上 | 32kcal/袋 | ウェット(ペースト) | 35g×12袋 1,800円台〜 |
比べてみると、同じシニア用でもカロリーには100gあたり350〜422kcalと大きな差があります。太りやすい7〜10歳の猫にはピュリナ ワンやビューティープロのような控えめなもの、食が細くなった15歳以上の猫にはロイヤルカナン エイジング 15+のような高めのものと、体型に合わせて選ぶのが失敗しないコツです。
粒の食べやすさを重視するなら、うすい小粒のMiawMiawや薄型小粒のビューティープロ、丸い粒のロイヤルカナンが選びやすいでしょう。ドライ自体が食べにくくなってきた場合は、アイシアやニュートロのペーストを組み合わせると、食事の量と水分を補いやすくなります。
シニア猫用キャットフードの選び方
シニア猫用フードを選ぶときは、対象年齢の表示だけでなく、フードの種類・栄養のバランス・食べやすさの3つを見ることが大切です。ここでは、選ぶときに確認したい6つのポイントを紹介します。
主食にするなら総合栄養食を選ぶ
毎日の主食にするフードは、パッケージに総合栄養食と書かれたものを選びましょう。総合栄養食は、そのフードと水だけで、表示されたライフステージの猫に必要な栄養をとれるように作られたフードです。ペットフード公正取引協議会が定める基準に沿った栄養成分を満たし、所定の分析試験や給与試験をクリアしたものだけがこの表示をできます。
一方、一般食(副食)やおやつ、間食と書かれたフードは、それだけでは栄養が偏ります。ウェットのパウチや缶詰には一般食のものも多いので、主食にするつもりなら購入前に表示を確認してください。ペットフードは農林水産省と環境省が所管するペットフード安全法で、名称・原材料名・賞味期限・事業者名・原産国名の表示が義務付けられているので、あわせてチェックすると安心です。
良質なたんぱく質で筋肉量の低下に備える
猫は年をとると筋肉量が少しずつ落ち、体重が減ったり、ジャンプ力が落ちたりします。筋肉を維持するためには、消化しやすい良質な動物性たんぱく質をしっかりとることが大切です。原材料の最初に肉や魚が書かれているか、たんぱく質の割合がどれくらいかを確認しましょう。
ドライフードの目安としては、たんぱく質30%前後以上のものが多く、ピュリナ ワン 健康マルチケア 7歳以上は37%以上、犬猫生活 全年齢用は31%以上です。ただし、腎臓の数値に問題がある猫は、獣医師からたんぱく質やリンを制限するよう指示される場合があります。たんぱく質は多いほど良いとは限らないので、健康診断の結果をもとに選ぶのが基本です。
リンやナトリウムが控えめで腎臓への負担を考えたもの
高齢猫に多いのが腎臓のトラブルです。シニア猫用フードの多くは、腎臓の健康維持に配慮してリンやナトリウムの量を調整しています。たとえば銀のスプーン 贅沢うまみ仕立て 腎臓の健康維持用 13歳頃からはリンを全成長段階用の約75%に制限し、アイシア 健康缶パウチ シニア猫用はリン0.08%・ナトリウム0.10%(標準値)に調整しています。
ただし、これらは健康な猫の腎臓の健康維持に配慮したフードで、腎臓病の治療を目的とした療法食とは別のものです。すでに腎臓病と診断されている猫や、血液検査で数値が気になると言われた猫は、自己判断でシニアフードを選ばず、獣医師に相談してください。
老猫には小粒や柔らかいドライフードが食べやすい
歯が抜けたり、歯周病で口の中が痛かったり、顎の力が弱くなったりすると、大きく硬い粒は食べにくくなります。カリカリを残す、噛まずに丸飲みしてしまう、食べたあとに吐くといった様子が見られたら、うすい小粒や丸い粒など、食べやすい形のドライを試してみましょう。
今回のランキングでは、MiawMiaw カリカリ小粒 シニア猫用がうすく仕上げた粒、ビューティープロ 11歳以上が薄型の小粒、ロイヤルカナンのエイジングシリーズが丸い粒です。それでも食べにくそうなときは、ドライをぬるま湯でふやかすと柔らかくなり、香りも立って食べやすくなります。ふやかしたフードは傷みやすいので、食べ残しはすぐに片付けましょう。粒の大きさ別に探したいときは小粒キャットフードのランキングも比べてみてください。
水分をとりやすいウェットフードを組み合わせる
猫はもともとあまり水を飲まない動物で、年をとると喉の渇きを感じにくくなり、さらに水分不足になりがちです。ウェットフードは水分が80〜85%ほど含まれているので、食事と一緒に自然と水分をとれるのが大きなメリットです。
ドライを主食にしながら、1日1回だけウェットを加えるといった組み合わせなら、費用を抑えつつ水分を補えます。飲み水そのものを見直したい方は、猫のいる家庭向けウォーターサーバーの選び方も参考にしてみてください。器を増やす、置き場所を変える、少しぬるめの水にするといった工夫でも、飲む量が増えることがあります。
香りと食いつきで選ぶ
猫は食べ物のにおいで食べるかどうかを判断するといわれ、年をとって嗅覚が鈍くなると食欲も落ちやすくなります。食いつきが悪くなってきた猫には、魚や肉の香りが強いフードを選ぶと、興味を持ってくれることがあります。
銀のスプーンのようにかつお節や小魚の風味を加えたもの、犬猫生活のようにオイルコーティングをせず素材の香りを生かしたものなど、香りの出し方も商品ごとに違います。いきなり大袋を買うのではなく、小袋やお試しサイズで食いつきを確かめてから続けるのが、無駄のない選び方です。
年齢・体調別に選ぶシニア猫のおすすめキャットフード
同じシニア猫でも、7歳と15歳では体の状態も必要な栄養も違います。ここでは、年齢や体調ごとにどんなフードを選べばよいかと、それぞれに合うおすすめの1品を紹介します。
7歳〜10歳のシニア期は体重管理を意識したフード
7〜10歳ごろは、まだ食欲が旺盛な一方で活動量や代謝が落ち始め、若い頃と同じ量を食べていると太りやすい時期です。肥満は関節や心臓への負担にもつながるので、カロリーを抑えつつ、たんぱく質で筋肉を保てるフードを選びましょう。避妊・去勢した猫はさらに太りやすいので、体型を定期的にチェックすることが大切です。
この時期におすすめなのが、体重管理と尿路・毛玉のケアを1袋でまとめてできるピュリナ ワン キャット 健康マルチケア 7歳以上です。

| こんな猫に | 7〜10歳で、食欲はあるが体重が増えてきた猫 |
|---|---|
| カロリー | 約355kcal/100g(今回の11商品のドライの中では控えめ) |
| たんぱく質 | 37%以上 |
| 体重管理の工夫 | たんぱく質と脂肪のバランスを調整して、シニア猫の体型維持をサポート |
| あわせてできるケア | 下部尿路の健康維持、毛玉ケア |
| 価格(税込) | 2kg(500g×4袋)3,200円前後 |
- カロリーは控えめでもたんぱく質は高めで、太りにくく筋肉を保ちやすい
- 体重管理と尿路・毛玉のケアを1袋でまとめられる
- 11歳以上・15歳以上の同シリーズに切り替えやすい
- 痩せ気味の猫には合わない
- 穀物を使っている
- 減量が必要なほどの肥満なら獣医師に相談したほうがよい
体重管理の基本は、パッケージの給与量を目安にしつつ、2〜4週間ごとに体重を量って量を微調整することです。いきなり量を大きく減らすと空腹でストレスがたまるので、カロリーが控えめなフードに切り替えて、量はあまり変えずに調整するのが続けやすい方法です。
キャットフードは15歳以上ならハイシニア向けがおすすめ
15歳を過ぎると、多くの猫は食べる量が減り、筋肉が落ちて体重も減っていきます。この時期は太りすぎよりも痩せすぎに注意が必要で、少ない量でもエネルギーと栄養をとれるハイシニア向けのフードが向いています。7歳用のフードを続けていると、カロリーが足りなくなることもあります。
15歳以上の猫におすすめなのが、超高齢期に合わせて設計されたロイヤルカナン エイジング 15+です。

| こんな猫に | 15歳以上で、食べる量や体重が減ってきた猫 |
|---|---|
| カロリー | 422kcal/100g(今回の11商品で最も高い) |
| たんぱく質・脂質 | たんぱく質29.0%以上、脂質19.0%以上 |
| ハイシニア向けの工夫 | 食事量・筋肉量の低下に配慮、リンやEPA・DHA・コンドロイチンを11+より高齢猫向けに調整 |
| 粒 | 高齢猫が食べやすい丸い形 |
| 価格(税込) | 400g 1,234円〜/2kg 5,149円 |
- エネルギーが高く、食が細くなった猫でも少量で栄養をとりやすい
- 腎臓・関節への配慮を15歳以上向けにさらに調整している
- 400gの小袋で食いつきを確かめられる
- 太り気味の猫には高カロリーすぎる
- 価格は市販品の中では高め
- 持病がある猫は獣医師の方針を優先する必要がある
ハイシニアの猫は一度にたくさん食べられないことが多いので、1日の量を3〜4回に分けて与えると、無理なく必要な量を食べやすくなります。体重が減り続けるときは、フードの問題だけでなく病気が隠れていることもあるので、早めに動物病院で相談しましょう。
食が細くなった高齢猫には香りの強いフードやウェット
高齢になると嗅覚や味覚が衰え、歯や口の中のトラブルも増えるため、食が細くなる猫が少なくありません。そんなときは、香りが立ちやすく、なめるだけで食べられるペーストやウェットを取り入れてみましょう。人肌くらいに温めると香りが強くなり、食いつきがよくなることもあります。
ドライが食べにくくなった猫におすすめなのが、総合栄養食のペーストタイプ、ニュートロ キャット デイリー ディッシュ シニア猫用です。

| こんな猫に | カリカリを残すようになった、なめるように食べる高齢猫 |
|---|---|
| 形状 | クリーミーなペースト(35gパウチ) |
| 区分 | 総合栄養食(パッケージ区分は成猫用) |
| 味 | チキン/チキン&ツナ/まぐろ |
| カロリー・水分 | 32kcal/袋(チキン)、水分85.0%以下 |
| 価格(税込) | 35g×12袋 1,800円台〜 |
- なめらかなペーストで、歯が弱くなった猫でも食べやすい
- 総合栄養食なので、食事の一部として安心して使える
- 3種類の味をローテーションして飽きを防げる
- 1袋のカロリーが少なく、これだけで主食にすると費用がかかる
- 開封後は冷蔵保存してなるべく早く使い切る必要がある
- ドライに比べて歯垢がつきやすい
食欲がない日が2〜3日続く、水も飲まない、急に痩せてきたといった場合は、フードを変えて様子を見るのではなく、すぐに動物病院を受診してください。猫は食べない状態が続くと体調を崩しやすく、早めの対応が大切です。
腎臓や尿路の数値が気になる猫は療法食との違いを知って獣医師に相談
健康診断で腎臓の数値(クレアチニンやSDMAなど)や尿検査の結果が気になると言われた場合、市販のシニアフードと療法食の違いを知っておくことが大切です。市販のシニアフードに書かれている腎臓の健康維持に配慮や下部尿路の健康維持は、あくまで健康な猫の体を維持するための設計です。
一方、療法食は特定の病気の食事管理を目的に作られたフードで、獣医師の診断と指導のもとで使うものです。リンやたんぱく質をより厳しく制限しているなど、健康な猫に与えると栄養が偏るおそれもあります。逆に、病気の猫に総合栄養食のシニアフードを与えても、療法食の代わりにはなりません。
腎臓病や尿石症と診断された猫は、自己判断でフードを切り替えず、獣医師が指定した療法食を続けることが基本です。療法食を食べてくれない、費用が負担になるといった悩みがあれば、それも含めて獣医師に相談すると、別のメーカーの療法食や与え方の工夫を提案してもらえることがあります。尿路ケアを重視したフードを比べたい方は猫の下部尿路ケアキャットフードのランキングも参考にしてください。
シニア猫のフード代は月いくら?ドライ・ウェット・通販フードの費用目安
シニア猫のフードは、年齢に合わせて選ぶほど成猫用より割高になりやすく、長く続けるには費用の見通しも大切です。ここでは、1日あたりのフード代の計算方法と、月々の目安、無理なく続けるコツを紹介します。
1日あたりのフード代を体重別に計算する方法
1日あたりのフード代は、1日の給与量(g)×1gあたりの価格で計算できます。1gあたりの価格は、袋の価格を内容量(g)で割れば出せます。給与量はパッケージの表に体重別の目安が書かれているので、愛猫の体重に合わせて確認しましょう。
たとえば代謝エネルギーが約370kcal/100gのドライなら、体重4kg前後のシニア猫で1日50〜60g程度が目安になることが多いです。1.5kgで1,800円のフード(1gあたり1.2円)なら1日60〜72円、1か月でおよそ1,800〜2,200円です。一方、1.5kgで5,808円の通販フード(1gあたり約3.9円)なら1日200円前後、1か月でおよそ6,000円前後になります。
実際の給与量は、同じ体重でも体型や活動量、カロリーの高さによって変わります。高カロリーのフードほど1日の量は少なくて済むので、1袋の価格だけでなく、1日あたりで比べるのがポイントです。
ドライとウェットを組み合わせたときの月額の目安
ドライを主食にしてウェットを1日1袋加える場合、ドライの量はウェットのカロリー分だけ減らします。たとえば1袋35〜40g(30〜40kcal)のペーストなら、ドライを10g前後減らすイメージです。
1袋140〜155円前後のパウチを毎日1袋加えると、ウェット代は月に4,200〜4,700円ほど増えます。市販のドライ(月2,000円前後)と組み合わせると月6,000〜7,000円程度が目安です。ウェットを主食にする場合は1日に何袋も必要になり、月に1万円を超えることも珍しくありません。
費用を抑えたいなら、ウェットは毎日ではなく食欲が落ちた日や水分を補いたい日に使う、トッピングとして少量だけ使うといった工夫が現実的です。
定期便や大袋で無理なく続けるコツ
通販フードは定期便を利用すると割安になることが多く、犬猫生活なら単品7,348円のところ、定期便の2回目以降は5,808円(いずれも1.5kg)になります。お届け頻度や停止をいつでも変えられるサービスを選べば、食べるペースに合わせて調整できます。
市販フードは大袋のほうが1gあたりの価格は安くなりますが、シニア猫は食べる量が少ないため、開封後1か月程度で食べきれる量を選ぶのが基本です。大袋を買う場合は、メディファスやピュリナ ワンのように小分け袋に入った商品を選ぶと、鮮度を保ちながら費用も抑えられます。
シニア猫用キャットフードに切り替えるメリット
シニア用フードに切り替えると、年齢による体の変化に合わせた栄養をとりやすくなります。主なメリットを3つ紹介します。
年齢に合ったカロリーで太りすぎ・痩せすぎを防ぎやすい
シニア用フードは、年齢ごとの活動量や食べる量に合わせてカロリーが調整されています。7歳以上向けは太りにくいよう控えめに、15歳以上向けは食が細くなっても栄養をとれるよう高めに、というように年齢に合ったカロリーを選べるのが大きなメリットです。
成猫用のフードをそのまま続けていると、7〜10歳では太りやすく、15歳以上では逆にカロリーが足りなくなることがあります。年齢に合ったフードに切り替えることで、適正体重を保ちやすくなります。
腎臓や関節など年齢による変化に配慮されている
シニア用フードの多くは、高齢猫で気になりやすい腎臓・下部尿路・関節・消化などに配慮した栄養設計になっています。リンやナトリウムの調整、EPA・DHAやコンドロイチンの配合、消化しやすいたんぱく質の使用などがその例です。
毎日の食事で年齢による変化に備えた栄養をとれるので、健康維持のための土台づくりに役立ちます。ただし、病気を治したり防いだりするものではないので、定期的な健康診断とあわせて取り入れることが大切です。
食べやすい粒の大きさや形が選べる
シニア用のドライフードには、うすい小粒や丸い粒など、噛む力が弱くなった猫でも食べやすい形のものが多くあります。ペーストやパウチなどのウェットも高齢猫向けの商品が増えていて、口の状態に合わせて食べやすいものを選べるのもメリットです。
食べやすいフードに変えるだけで、食べ残しが減ったり、食事の時間が短くなったりすることもあります。食べ方に変化が見られたら、まずは粒の形から見直してみましょう。
シニア猫用キャットフードのデメリットと選ぶ前に知りたいこと
メリットが多い一方で、シニア用フードには注意したい点もあります。選ぶ前に知っておきたい3つのポイントを紹介します。
成猫用より割高になりやすい
シニア用フードは、栄養設計にこだわっているぶん、同じブランドの成猫用より価格が高めになりやすい傾向があります。さらに、食べる量が少ないシニア猫は小袋を選ぶことが多く、1gあたりの価格はどうしても上がりがちです。
費用を抑えるには、小分け袋の大容量タイプを選ぶ、通販の定期便を使う、ウェットは必要な日だけ使うといった工夫が役立ちます。1袋の価格ではなく、1日あたりのフード代で比べると、無理なく続けられるものが見つけやすくなります。
痩せ気味の猫にはカロリーが足りないことがある
7歳以上向けのシニアフードは、太りやすい時期に合わせてカロリーを控えめにしているものが多くあります。そのため、もともと痩せ気味の猫や、食が細くなってきた猫に与えると、必要なエネルギーが足りず、さらに痩せてしまうことがあります。
シニア用だからと一律に選ぶのではなく、愛猫の体型を見て判断しましょう。肋骨が浮いて見える、背骨が触ってすぐわかるといった場合は、カロリーが高めのハイシニア向けや、ウェットの追加を検討してください。
シニア用フードは療法食の代わりにはならない
市販のシニア用フードに書かれた腎臓の健康維持や下部尿路の健康維持は、健康な猫のための配慮です。腎臓病や尿石症、糖尿病などの病気の治療を目的としたものではなく、療法食の代わりにはなりません。
すでに病気と診断されている猫は、獣医師の指導のもとで療法食を使うのが基本です。療法食から市販のシニアフードに自己判断で切り替えると、病気の管理がうまくいかなくなるおそれがあるので、フードを変えたいときは必ず獣医師に相談しましょう。
高齢猫のフード切り替えと老猫の食事で気をつけたいこと
シニア用フードへの切り替えは、やり方を間違えると食べなくなったり、お腹をこわしたりすることがあります。切り替えのコツと、毎日の食事で気をつけたいことを紹介します。
7〜10日以上かけて少しずつ切り替える
フードを急に変えると、においや食感の違いで食べなかったり、下痢や嘔吐をしたりすることがあります。今のフードに新しいフードを少しずつ混ぜ、7〜10日以上かけて割合を増やしていくのが基本です。
目安としては、1〜3日目は新しいフードを1〜2割、4〜6日目は3〜5割、7〜9日目は7〜8割と増やし、10日目ごろから新しいフードだけにします。高齢猫は環境の変化に敏感なので、便がゆるくなったり食べる量が減ったりしたら、前の割合に戻してもっとゆっくり進めましょう。2週間以上かけても問題ありません。
1日の量を数回に分けて与える
高齢猫は一度にたくさん食べられなくなったり、消化に時間がかかるようになったりします。1日の量を2回ではなく3〜4回に分けて与えると、胃腸への負担が少なく、食べ残しも減りやすくなります。
置きっぱなしにするとドライは酸化し、ウェットは傷みやすくなるので、30分ほどで食べなかった分は片付けるのが衛生的です。環境省の飼い主のためのペットフード・ガイドラインでも、ペットフードの保存方法や、体調に合わせた与え方の大切さがまとめられています。
体重・便・飲水量を記録して変化に気づく
猫は体調の悪さを隠すのが上手な動物です。フードを切り替えたあとは特に、体重・便の状態・水を飲む量・おしっこの量を記録して、変化に早く気づけるようにしましょう。
体重は月に1〜2回、同じ時間帯に量るのがおすすめです。抱っこして人の体重計に乗り、自分の体重を引けば手軽に量れます。1か月で体重の5%以上が減った、水を飲む量が急に増えたといった変化があれば、フードの問題だけでなく病気のサインの可能性もあるので、動物病院で相談してください。
持病がある猫は獣医師に相談してからフードを選ぶ
腎臓病・糖尿病・甲状腺機能亢進症・心臓病など持病がある猫は、病気によって必要な栄養や避けたい成分が違います。市販のシニアフードを選ぶ前に、必ず獣医師に相談しましょう。
すでに療法食を食べている猫は、獣医師の許可なく市販フードに切り替えたり、混ぜたりしないことが大切です。おやつやトッピングも含めて、与えてよいものを確認しておくと安心です。なお、シニア犬と一緒に暮らしている方は、老犬・シニア犬用ドッグフードの選び方もあわせて確認しておくと、犬と猫それぞれに合った食事管理がしやすくなります。
シニア猫のキャットフードに関するよくある質問
最後に、シニア猫のキャットフードについて、よく寄せられる質問にまとめて答えます。
シニア用フードに切り替えないとどうなる?
すぐに体調が悪くなるわけではありませんが、成猫用のフードを同じ量で続けていると、7〜10歳ではカロリーのとりすぎで太りやすくなることがあります。また、腎臓や関節など年齢による変化に配慮した栄養をとる機会を逃すことにもなります。
一方で、体重・体型・食欲に問題がなく、健康診断でも異常がなければ、急いで切り替える必要はありません。年齢をきっかけに体の状態を確認し、必要に応じて切り替えましょう。
成猫用フードをそのままシニア猫に与えてもいい?
健康で体型も適正なら、成猫用の総合栄養食を続けても問題ないことが多いです。ただし、体重が増えてきたら量を減らすかカロリー控えめのフードに、痩せてきたら高めのフードにと、体型に合わせた調整は欠かせません。
全年齢用の総合栄養食なら、年齢を問わず続けられるように作られているので、多頭飼いで年齢の違う猫がいる家庭でも使いやすい選択肢です。粒が硬くて食べにくそうな様子が見られたら、シニア向けの食べやすいフードへの切り替えを考えましょう。
高齢猫がフードを食べないときはどうすればいい?
まずは、フードを人肌程度に温めて香りを立たせる、ドライをぬるま湯でふやかす、ペーストやウェットを試すといった工夫をしてみましょう。器を浅いものに変える、食事の場所を静かなところに移すといった環境の見直しも効果的です。
それでも2〜3日以上ほとんど食べない場合や、急に食べなくなった場合は、すぐに動物病院を受診してください。口内炎や歯周病、腎臓病などの病気が原因で食べられないこともあります。
シニア猫にはドライとウェットのどちらが向いている?
どちらか一方が正解というわけではなく、ドライを主食にしてウェットで水分を補う組み合わせが、栄養・費用・水分補給のバランスをとりやすい方法です。ドライは保存しやすく費用を抑えやすい一方、ウェットは水分が多く、香りが強いので食欲が落ちた猫にも向いています。
噛む力が落ちてドライが食べにくくなった猫や、水をあまり飲まない猫は、ウェットの割合を増やすとよいでしょう。ウェットを主食にする場合は、総合栄養食と書かれたものを選んでください。
腎臓病と診断されたらシニア用フードで十分?
十分ではありません。市販のシニア用フードは健康な猫の腎臓の健康維持に配慮したもので、腎臓病の食事管理には、獣医師の指導のもとで療法食を使うのが基本です。総合栄養食のシニアフードは療法食の代わりにはなりません。
療法食をどうしても食べてくれない場合も、自己判断で市販フードに戻さず、獣医師に相談してください。同じ目的の療法食でもメーカーや形状(ドライ・ウェット)を変えると食べてくれることもあります。
グレインフリーのキャットフードはシニア猫におすすめ?
グレインフリーは穀物を使わず、肉や魚を中心にした原材料構成のフードが多いので、穀物にアレルギーがある猫や、動物性たんぱく質をしっかりとらせたい飼い主に選ばれています。今回1位で紹介した犬猫生活 キャットフード 全年齢用も、じゃがいも・さつまいも・タピオカ澱粉を炭水化物源にしたグレインフリーです。
ただし、グレインフリーだからシニア猫に必ず良いというわけではありません。穀物の代わりに芋類や豆類が使われているので、炭水化物が少ないとは限りませんし、たんぱく質やカロリーが高めの商品もあります。腎臓の数値が気になる猫や太り気味の猫は、成分表を確認し、必要に応じて獣医師に相談して選びましょう。
まとめ|愛猫の年齢と体調に合ったシニア猫用キャットフードを選ぼう
猫のシニアフードは、7歳ごろから検討を始め、11歳・15歳と年齢が上がるにつれてより高齢猫向けのものを意識するのが目安です。ただし、大切なのは年齢の数字よりも、愛猫の体重・体型・食欲・口の状態に合ったフードを選ぶことです。
原材料にこだわって毎日の主食を選びたいなら犬猫生活 キャットフード 全年齢用、11歳からの体の変化に備えたいならロイヤルカナン エイジング 11+、7歳からの体重管理ならピュリナ ワン 健康マルチケア 7歳以上、15歳を過ぎて食が細くなったならロイヤルカナン エイジング 15+が選びやすいでしょう。噛む力が落ちてきたら小粒のドライやペーストのウェットを組み合わせ、水分補給も意識してください。
切り替えるときは7〜10日以上かけて少しずつ混ぜ、体重や便の様子を記録しながら進めるのが安心です。持病がある猫や、腎臓・尿路の数値が気になる猫は、市販のシニアフードと療法食の違いを理解したうえで、必ず獣医師に相談してから選びましょう。愛猫が毎日おいしく食べられるフードを見つけて、穏やかなシニアライフを支えてあげてください。